「自由民権運動とはなにか -板垣退助が伝えるもの-」講演
幕末期には土佐藩兵を率いて戊辰戦争に参加し、明治維新後には日本初の政党・自由党の総理となった板垣退助は、坂本龍馬や後藤象二郎らと並んで、幕末・維新期の土佐を代表する人物の一人です。
講師は宮内庁書陵部主任研究官・真辺美佐さん
板垣退助は、その全国的な知名度から、小学六年生 社会科の教科書にも【自由民権運動を主導し、自由党をつくった人物】として紹介されていますが、残念ながら、その説明文はわずか数行しかありません。そこで高知市立自由民権記念館では生誕から180年の節目に企画展を行い、立憲政体の確立に大きな役割を果たした板垣退助について、教科書だけではなかなか伝えきれないその生涯と魅力を、イラストや写真、所蔵資料を交えながら、分かりやすく解説されております。

自由民権運動の契機となった征韓論争(本会撮影)
講師の真辺美佐さんは、高知県の出身。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻修了。博士(人文科学、お茶の水女子大学)。2005年に宮内庁書陵部の研究職職員となり、2011年からは主任研究官として奉職。『昭和天皇実録』の編纂に携わられ、現在は、法政大学兼任講師、早稲田大学大学院非常勤講師も務められております。
今回はこちらの会場での講演会です。

講演会の後は展示物を解説つきで見学(本会撮影)
日本人購入者としては、現存最古の板垣退助が購入したルイ・ヴィトンの鞄や、岐阜遭難事件の短刀も展示されております。講演会の後は、二階の展示室で真辺研究官や、高知近代史史談会の公文会長、民権記念館の学芸員の方から解説つきで展示物を見学いたしました。また、特定非営利活動法人板垣会(高知板垣会)のHPの管理をしておられる島崎さまとお会いし、本年、板垣百回忌についての意見交換、相互連携についてお話しが出来ました。

高知ならではの板垣顕彰商品なども購入できます。
板垣退助のマグカップや、クリアファイル、四民平等の思想に目覚めるきっかけとなった会津戦争の図柄を描いた扇子など、ここでしか購入できないグッズも売られています。
詳細は、「高知市立自由民権記念館友の会」さまへお尋ね下さい。
今後も高知と連携して活動して参ります。
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