1.『板垣精神』(板垣退助先生百回忌記念書籍)を出版

平成31年(2019)2月11日『板垣精神』を出版!

板垣退助伝記類の誤謬を校閲、貴重な記録類を収録して書籍化

本来我々は、板垣退助百回忌に板垣退助の事跡を英訳して世界に発信することを考えていました。しかし、板垣退助の関する伝記類などで、未だに正確かつ精密な本は一冊もありません。我々はまず、板垣退助の関する事跡を正確にまとめた日本語版の製作に取り組まなければならないことに気づきました。よって、百回忌記念事業として板垣退助の関する正確無比な書籍を編纂し後世に伝えることにしました。

 


板垣先生百回忌記念書籍『板垣精神』の出版

●板垣退助の関する資料を正確に後世に伝えるべく、記念書籍『板垣精神』を編纂し平成31年2月11日に出版いたします。巻末にはご協力・ご賛助頂きました方々のご芳名を掲載いたしております。
●ISBN 978-4-86522-183-1 C0023
●今後も板垣退助関連の絶版図書、および著作権期間満了図書の再版、また現代語訳して頒布することにより板垣精神の顕彰に努めることを企画しております。


板垣退助の遺著『立国の大本』をはじめ、今まで出版されてきた板垣関連書籍の誤謬を校閲し、散逸を防ぐため貴重な記録類を収録。板垣の先祖の事跡から、幼少時代、平成30年(2018)9月29日に品川高源院で挙行された【板垣退助伯 薨去100年顕彰祭・愛国忌】等詳細に記録した書籍(全616頁)を出版いたします。この出版記念事業に御賛同頂き、御寄附頂きました方々の御芳名は『板垣退助伯第百回忌記念書籍』に掲載いたしております。(※頒布に関しての詳細はmail or 電話にて本会事務局までお問い合わせ下さい)


The Mind of Count Itagaki Taisuke 板垣精神
“The commemorative book on the 150th anniversary of the Meiji Restoration and the 100th memorial anniversary of Itagaki Taisuke’s passing”
Edited by Itagaki Taisuke Honouring Association


明治維新百五十年・板垣退助先生百回忌記念書籍『板垣精神』概要
●冒 頭 五箇條御誓文
     誄詞(大正天皇)
     板垣退助先生青年期の古写真(初出)
     板垣死すとも自由は死せず(自由民主党総裁揮毫)
     ごあいさつ(高知市長)

●第一章
 第一節 戊辰の皇誓と民撰議院の建白
 第二節 大日本帝國憲法の精神および憲法制定の由來
 第三節 五十五年体制と自由民主党

●第二章
 第一節 立國の大本
     國家の目的(板垣退助先生論述)
     維新改革の精神(板垣退助先生論述)
     社會主義の脅威(板垣退助先生論述)
     日本は侵略國にあらず(板垣退助先生論述)
     一代華族制(板垣退助先生論述)
 第二節 板垣薨去を傳へたる新聞記事
 第三節 大江卓と交せる言葉
 第四節 人種差別撤廢と亞細亞の自主獨立
     大東亞に於ける會議
     黒人差別撤廃と公民權運動
     (エイブラハム・リンカーンからキング牧師まで)

●第三章
 第一節 元勲板垣退助伯爵傳(前編)
     薩土討幕の密約
     中岡先生「時勢論」を著して伯に贈る
     會庄の奸臣、蝦夷地を普國(プロイセン)に賣却せんとす
     榎本武揚降伏す
     世良參謀の横死と奥羽合縦の紊亂
     會津の落城と芋の話
     伯、會津藩を嚴罰に處するを反對し寛典論を唱ふ
     伯、戊辰決戰より十年、大鳥圭介と会食す
     板垣退助が平石弁辨蔵著『會津戊辰戰争』に寄せたる序文
     板垣退助が坂本龍馬先生を讃へて建てたる石碑
 第二節 元勲板垣退助伯爵傳(後編)
     御親兵を獻ず
     征韓論争と明治六年の政變
     愛國公黨
     立憲政體樹立の詔
     西郷の肖像
     自由は死せず
     後藤新平、伯を往診す
     勅使御參向あらせられ、伯、聖恩を拝して涙す
     凶賊相原の改心
     大命降下して隈板内閣成る
     名刀と恩賜金
     臺灣同化會と臺灣議會の成立
     伯の薨去
 第三節 太政官日誌
 第四節 自由黨史
 第五節 帝國公道會演説

●第四章
 第一節 板垣退助先生略年譜
 第二節 板垣家の家紋
 第三節 板垣系圖(詳細版)
 第四節 板垣家墓所および関連箇所一覧
 第五節 第一 先祖の記
     第二 子孫の記
 第六節 板垣退助のY染色体遺伝子解析
     (SNPとSTRの詳細)

●第五章
 第一節 板垣伯と銅像
 第二節 全國組織・板垣會の活動
     高知板垣會
     板垣會館の建設
     頭山満翁と土佐
     板垣會館焼失の詳細
     板垣退助先生顯彰會
     岐阜板垣會
     日光板垣會
     青梅板垣會
 第三節 憲政の父・板垣退助先生顕彰の歴史

●第六章
 第一節 板垣退助先生薨去百回忌顕彰祭 愛国忌
 第二節 百回忌記念顕彰祭・御賛同各位御芳名

●巻 末 扉絵説明
 あとがき
 要約英文
 奥附


   序
平成三十年(二〇一八)は、明治維新百五十年であると共に、板垣退助薨去百回忌を迎える年であった。当初我々はこの記念すべき年を期して、板垣を顕彰する書籍の英語版を作成し、広く板垣の偉業を海外へ伝えようと考えていた。しかし、これを開始しその原典となるべき書籍を探す中で、実に日本語版においてですら板垣について書かれた満足に足る一冊が未だ存在していないことを知ったのである。それゆえ、本書が編纂されることになった。かつては百円札の肖像としても親しまれていた板垣だが、彼の卓越した偉業に比し、学校教育で使われる教科書においては「民撰議院設立の建白」や「国会開設」、「自由民権運動の主導者」として取り上げられるのみではないだろうか。それらは決して間違いではないが、それは彼の功績のほんの一端に過ぎない。嘉永六年(一八五三)黒船来航以来、日本は大きな岐路に立たされた。欧米列強は野心を抱き、日本はいつ諸外国の植民地にされてもおかしくは無いという国難の中で、わが日本を神武肇国の根本に立ち返らせ、中央集権国家なさしめて、世界に類を見ない維新回天の業を成し遂げたその偉業を辿る時、一身を勤皇に捧げ、薩土討幕の密約から、軍制改革、戊辰の戦陣を切り拓き、近代日本の枠組みとなる議院内閣を作り、また現在の政権与党である自由民主党の源流を築いた人物に対する顕彰が、余りにも成されていないのが現状ではないか。

板垣の功無くして、我々は戊辰戦争を勝ち抜くことが出来ただろうか。明治維新を経て帝国憲法の制定、帝国議会の開設、人種差別の撤廃、アジアの自主独立に至る歴史の中で、清々しいほど終始一貫して全く信念を曲げることなく生きた人物が、彼の他に居たであろうか。板垣の生涯を振り返り見らば、それは日本の近現代史そのものであることを知るのである。そして、今の日本が置かれている国際的地位を鑑みる時、我々は先人に比して、まだやり遂げねばならない課題が山積している事が分かるのである。幕末に締結された欧米列強との不平等条約は、我ら先人の不断の努力によって改正された。しかし、我々は手離しで喜んではいられない。今ある世界秩序の中で、国連憲章に記されている敵国条項はどうだろうか。これは日本の国際的立場を危うくする可能性を多分に包含した現代の不平等条項である。我々の生きる今の日本は、決して自由と平和を享受し得る盤石で確固たる基礎の上にある訳ではない。むしろ薄氷の上に存在する危うい自由と平和であると言っても過言ではあるまい。それらがいつ崩れ去るのか、我々はいかに対処すべきなのか。明治維新百五十年・板垣薨去百回忌の年を経て今一度、われら先勲が成し得た偉業を顕彰し総括することで、それらを考え直さねばならないのではないだろうか。

この栄えある年を迎えるにあたって、我々は広く一般に賛同者を募り、浄財を集めてこの記念事業を行った。本書の編纂もその一つである。冒頭に掲げた「五箇条の御誓文」ならびに「板垣死すとも自由は死せず」の文言は、板垣精神そのものである。板垣薨去百年を経てもこの精神が滅びることがあってはならない。そう願って本書のタイトルは名付けられた。然れば、その「板垣精神」とは何ぞや。その答えが茲にある。本書を読めば総てが分かるように、あらゆる側面からこれに挑んだのが本書である。先人の歩んだ苦難の足跡をたどり、その歴史を知ることで、我々はより良い未来を構築できると信じている。そして、この記念すべき年に我々が何を考え、何をやろうとしたか、それらを総て記録し、後世に伝えよう考えたのが本書である。我々の思いが時を越え、広く人々に伝わることを期待してやまない。


This book is published for the commemoration of the 150th anniversary of the Meiji Restoration and the 100th memorial anniversary of Itagaki Taisuke’s passing, and is edited by Itagaki Taisuke Honouring Association to trace and honour his achievements. The book has several characteristics as follows. Firstly, it reprints with explanations the full detailed text on his achievements in his posthumous work “Rikkoku no Taihon (The Basis of the Prosperity of the Nation)” published for the first anniversary of his passing. Secondly, it prints his short biography with a dozen main episodes. Thirdly, it prints a valuable photograph of his youth (the ambrotype taken in the last years of the Edo period and is a treasured one printed for the first time in a book of publication). Fourthly, it records the history of honouring activities for him in the coming ages, such as the buildings of bronze statues and a number of memorial services for him. Fifthly, it records the details of the two memorial services which were held in Kochi on July 16 and in Tokyo on September 29 for the 100th memorial anniversary of Itagaki Taisuke’s passing. For these occasions, the Japanese Prime Minister Abe Shinzo, the president of the Liberal Democratic Party which originates with the Liberal Party founded by Itagaki Taisuke, gave to Itagaki’s spirit and all the people who honour him a calligraphy of his phrase “Itagaki shisutomo Jiyu wa shisezu (Itagaki may die, but liberty never !)”, which is historically famous for the expression of his mind. The two mortuary tablets with a carving of the Prime Minister’s calligraphy of the phrase were dedicated in his two family temples, the one tablet in Tokyo and the other in Kochi in each occasion of the 100th anniversary. For the sixth characteristic, it prints the detailed genealogy and materials covering from his ancestors to his descendants. For the last characteristic, it even prints the result of genome analyses of him, based on the DNA samples donated from his descendants in the male line. All the activities for the project commemorating the 100th anniversary, which are mentioned above and described in this book, are the experiments for the first time in the world and are very epoch-making. Therefore, from now on this book will be a must for research on Itagaki Taisuke.



堂々の全616頁(辞書ぐらいの厚みになります)

●希望者への頒布を開始しました(2019.2.11)。
●ISBN 978-4-86522-183-1 C0023
●板垣系図の部分だけでも55頁以上におよび、旧武田家文書、土佐藩政文書、戸籍謄本などと比較校訂を行い、精密な註釈を附しております。
●A5版・文字9pt(註釈部分8pt)になります。
●記念書籍の続編の刊行も企画しております。


板垣百回忌記念事業(平成31年度)募財要項.PDF

御協賛ご寄付申込書.PDF


板垣退助薨去百年記念『板垣精神』玄孫髙岡功太郎さん監修

板垣退助の生涯を文献や資料によってつづった『板垣精神』が新しく出版された。昨年、明治維新150年・板垣歿後100年だったのを記念して板垣退助先生顕彰会の手で編まれた伝記で、板垣の玄孫・髙岡功太郎さんが監修を務めている。板垣精神とは、明治維新の「五箇条の御誓文」や岐阜で遭難した際の板垣の言葉「板垣死すとも自由は死せず」に表されているもの。わが国の今日の自由と平和はこの精神の上に


 (平成31年3月12日附『高知新聞』朝刊)

築かれており、将来にわたって語り継いでいかねばならないと、髙岡さんは言う。幕末維新の武人としての板垣、明治の自由民権運動の指導者としての板垣、そして社会改良事業に尽した後年の板垣。その83年の生涯が、『憲政と土佐』、『自由党史』、『板垣退助君略伝』、『明治功臣録』、『板垣伯岐阜遭難録』など、多数の文献を参照しながら叙述されている。板垣が晩年口述した著書『立国の大本』、臨終のときの新聞記事や大江卓、河野広中らの談話、年譜と板垣家系図・墓所、全国5カ所に立つ銅像、子孫・縁者の思い出話、板垣顕彰会の活動なども収載されている。(以下略) 文責・片岡雅文


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2019/02/11

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