明治維新150年・板垣退助先生薨去百回忌を迎えて

 

平成30年(2018)は、明治維新150年の年であると共に、板垣退助百回忌をむかえる年でした。かつては百円札の肖像としても親しまれていた板垣退助ですが、今では殆どその足跡を取り上げられておりません。学校教育で使われる教科書でも「民撰議院設立の建白書」や「国会開設」、「自由民権運動の主導者」としてわずかに取り上げてられているだけに過ぎません。

嘉永6年(1853)癸丑、黒船来航以来、日本は大きな岐路に立たされました。欧米列強の野心にはばまれ、いつ諸外国の植民地にされてしまってもおかしくないという危機に晒され「不平等条約」を結ぶことになってしまいました。

 

国内は旧態依然とした体制にしがみつこうとする人々と、国体を護持し、日本を中央集権なさしめて近代国家にし、欧米列強に立ち向かうべきだという人々との間で議論が紛糾し、予断の許されない危機に瀕しました。

その中で、「國體」をしっかり護持し、神武肇国の基礎に立ち返り、日本を中央集権なさしめて世界に類を見ない「維新」を成し遂げた幕末・明治の先勲たち。そして、近代日本の国家の枠組みである「議院内閣」を作り上げ、また、現在の政権与党である自由民主党の基礎を築いた人物に対する顕彰が、あまりにも成されていないのが今の現実です。

戊辰戦争当時、錦の御旗のもとに忠義を尽くし官軍として戦われた人々に対しては、先の大戦以降、殆ど公けに顕彰されることがなく現在に至っています。

本当に身命を賭けて戦い、明治維新を成し遂げた人々、国事に奔走し洵を尽くされ護国の英霊となられた方々の礎の基に、今の日本があるのを、我々は忘れ去ってしまっているのではないでしょうか。

戊辰戦争のことを得てして「勝てば官軍」という言葉でまとめ、正邪の境界を曖昧にする人がいますが、それは護國のために忠を盡して亡くなられた英霊に対して極めて不敬な言葉ではないのかと感じます。

板垣退助率いる新政府軍が会津などで将兵の遺体埋葬を禁じたと怨み事を弁じる人がいますが、これは歴史小説のフィクションであって史実ではありません。我々がその存在を再三指摘し、ついに平成28年(2016)12月、会津若松市で発見された『戦死屍取仕末金銭入用帳』によれば、明治新政府は会津藩降伏の10日後にあたる旧暦10月2日に埋葬を命令しており、翌日の10月3日から同17日にかけ、会津藩士4人が指揮し、会津城(鶴ケ城)郭内外などにあった567体の遺体を発見場所周辺の寺や墓など市内64カ所に集めて埋葬したこと、埋葬経費は74両(現在の約450万円)、のべ384人が動員され、一人当たり1日2朱(同7500円)が支給されたこと、発見当時の服装や遺体の状態などが克明に記されており、「戊辰戦争で戦死した会津藩士の遺体が半年間、野ざらしにされた」という禁止令は存在しないことが明らかになっています。けれども、歴史小説で美化された人々だけが荘厳に慰霊され、真に日本のために戦われた人々が悪者のように扱われているのが戦後史観にどっぷり浸かった日本の現実です。

これは要するに「官軍が悪い」→「日本軍が悪い」→「天皇に忠義を盡して戦うのは間違い」という図式を擦り混みたいGHQ史観が根底に存在しています。現に板垣退助が晩年「日本国民に対する遺書」として著述した遺著『立国の大本』はGHQによる焚書処分を受け、真の板垣退助とは著しく異なる人物像の板垣退助が教科書に登場し、公共放送では再三にわたって改変を加えられ今に至っています。

本当にそれでいいのでしょうか?

現実に目を向けると、現在もロシアは日本の北方領土を武装占拠したまま80年が過ぎようとしています。そしてウクライナの領土に対して武力で侵略行為を行っています。韓国は島根県隠岐郡五箇村竹島を不法に占拠したまま既成事実化を目論んでいます。また、レーダー照射で日本を威嚇し挑発行為を盛んに行っています。中国は海外領土拡大の機を虎視眈々伺い、南沙諸島に軍事基地の建設を行っています。北朝鮮は邦人を拉致し、水爆実験・長距離ミサイル開発を行い軍事挑発を盛んに行っています。

それに対し、日本の防衛を担う自衛隊は現在も警察法の延長でしか行動が出来ない法体系に縛られ、さらに国連憲章の敵国条項には「日本」が指定されており、一触即発の状況に陥った時、日本は国際的に圧倒的に不利な状況に立たざるを得ません。これは、現代における日本に対する「不平等条約」であると言っても過言ではありません。

これら国難を向えている今日、世界平和と日本の安寧秩序を維持するためには、幕末動乱時期の混沌とした国際情勢を生き抜き、日本を近代国家なさしめて、「不平等条約」の改正を成し遂げた先人たちの業績に学ぶことが多いのではないでしょうか。

本会では、板垣精神にスポットを当て、板垣伯の生涯と明治維新の精神を顕彰していこうと考えております。

明治維新160年・板垣退助先生110回忌記念事業運営委員会
一般社団法人板垣退助先生顕彰会 理事長 髙岡功太郎

  ならびに有志一同

 



 板垣退助先生五十回忌に建立(佐藤栄作揮毫)



 板垣退助先生百回忌に奉納(安倍晋三揮毫)


●理事長・・・髙岡功太郎(板垣退助玄孫)
●理事・・・・長尾たかし(元内閣府大臣政務官・元自由民主党副幹事長・元衆議院議員・安倍派)
●理事・・・・草刈健太郎(日本財団の再犯防止プロジェクト(職親プロジェクト)創立メンバー)

●監事・・・・大坪宏通(元奈良県議会議員、高知県出身)

●顧問・・・・浅野造史(旧浅野財閥創始者・浅野総一郎玄孫/板垣退助玄孫)
●顧問・・・・山本盛隆(総理大臣/陸軍大臣・山本権兵衞玄孫)
●顧問・・・・寺内俊太郎(大阪護國神社 責任役員・氏子総代)
●顧問・・・・猪亦 誠(猪亦事務所代表取締役)

●本部長・・・西口 洋(旧出石藩家老・河合長孝玄孫/弁護士・自民党衆議院議員・押谷富三 孫)


※我々の会は完全非営利型の一般社団法人です。営利目的の販売事業は行っておりません。また、役員以下スタッフは総てボランティアで運営しております。

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