安倍晋三元総理追悼2年祭(令和6年7月6日)

安倍元総理のご命日が近づいておりますが、この暗殺事件を風化させてはならないとの思いを胸に、衆議院議員・高市早苗先生名代 西村日加留さま、第2次安倍内閣・教育再生実行会議有識者委員を務められました佐々木喜一さま、奈良の『留魂碑』建立に盡力せられました新澤良文先生をはじめ、御来賓各位をお迎えし慰霊祭を斎行しました。


               
●日時 令和6年7月6日(土)
 午前11時30分~(受付開始11時~)
●場所 大阪護國神社拝殿
●直会 午後1時~
●会場 護國神社社務所
●直会(要予約・安倍元総理を偲ぶ記念品(※安倍元総理揮毫の桝)あり)
●式典は昨年の桜の季節に安倍元総理を偲ぶ慰霊祭安倍元総理1年祭などとほぼ同じ流れで行いました。本日奏上した祭文はこちらです。



「みたまなごめ」の舞を奉納


安倍晋三元総理追悼2年祭昇殿参拝



参列者各位「國の鎮め」を奉唱


髙岡理事長の退下


【神事】
『安倍晋三元総理追悼二年祭』
●祭員参進
●黙祷(11時31分~)参列者各位
●国歌斉唱(前奏あり2回復唱式)参列者各位
●修祓
●宮司一拝
●降神
●献饌
●祝詞奏上 大阪護國神社宮司・藤江正鎭さま
●巫女舞  『みたまなごめ』
●祭文奏上 一般社団法人板垣退助先生顕彰会理事長・髙岡功太郎さま
●献歌奏上 一般社団法人板垣退助先生顕彰会理事長・髙岡功太郎さま
      昭和の日実行委員会事務局長・森川仁詩さま(代読・西口洋さま)
      兵庫県・藤井弥生さま
●玉串拝礼 一般社団法人板垣退助先生顕彰会理事長・髙岡功太郎さま
     衆議院議員・高市早苗さま名代 西村日加留さま
     大阪府堺市議会議員・西川良平さま
     大阪府堺市議会議員・水ノ上成彰さま
     奈良県高取町議会議長・新澤良文さま
     前衆議院議員・中山泰秀さま
     前衆議院議員・大西宏幸さま(名代・服部篤輔さま)
     前衆議院議員・長尾敬さま(名代・中塚貴充さま)
     第2次安倍内閣 教育再生実行会議有識者委員・佐々木喜一さま
     大阪護國神社責任役員・寺内俊太郎さま(大阪冶金興業株式会社代表取締役)
     日本会議大阪本部長・衛藤恭さま
     湊川神社宮司・垣田宗彦さま(名代・鈴木智子さま)
     関西防衛を支える会会長・新井信彦さま(名代・菊池哲也さま)
     全国犯罪被害者家族を代表し、カンサイ建装工業株式会社
       代表取締役 草刈健太郎さま
●祭電 衆議院議員・高市早苗さま
    衆議院議員・中谷元さま
    前衆議院議員・大西宏幸さま
    前衆議院議員・中山泰秀さま
    前衆議院議員・長尾敬さま
    公益財団法人日本財団 職親プロジェクト代表・中井政嗣さま(千房株式会社代表取締役会長)
    顕彰史研究会代表幹事・久野潤さま
                  ほか多数
●撤饌
●昇神
●宮司一拝
●『國の鎭め』奉唱(前奏なし1回斉唱式)参列者各位
●退下
(神事司会・塩瀬)




【祭文】
従一位 大勲位 菊花章頸飾、第九十代、九十六代 九十七代、九十八代内閣総理大臣、第二十一代、二十五代自由民主党総裁であらせられました安倍晋三先生の神霊(みたま)に謹んで申し上げます。

安倍先生。
安倍晋三先生と言う偉大な政治指導者を、我々日本(にっぽん)国民が失ってから二年の歳月(としつき)を迎えようとしております。

先生は、日本の首相として、日本史上歴代最長の通算八年八ヶ月にわたり国政を執られ、その間、東日本大震災からの復興、日本経済の再生、日米関係を重視した戦略的外交を主導し平和と安寧秩序の構築に貢献されました。それは、わが日本のみならず、世界の国々に明るい希望と未来を差し示すものでありました。

その安倍先生を失ってからの日本は残念ながら、本当に残念ながら、扼腕切歯をせざるを得ない状況が続いております。

「歴代最長」という言葉。それは単に「長い」と云う期間を示すものでは無く、客観的な尺度で申し上げますと国民から最も愛され、最も長く信任された首相であると言えるのではないでしょうか。

令和四年七月八日、二発の銃声が空に轟き、そして、あの日、あの安倍先生を失った日、日本国民全員が、先生の遺族となってしまったのでありました。事件は民意を問うための選挙の演説を遮るかのように起りました。応援演説で大和西大寺へお越しくださった安倍先生がマイクを握り、演説をされている背後から犯人は忍び寄り、先生を銃撃したのでありました。

我々はこの議会政治の根幹を揺るがす暴力的行為を決して許すことは出来ません。犯人の狙いは何か?未だその真相は明らかにされておりません。犯人の供述を伝え聞く処によると、自分勝手な理由から妄想をふくらませ、八つ当たり的な犯行に及んだということであります。それが、真実であるかどうかは、まだ分かりません。

しかし、そんな理由で、この稀代の英雄を我々日本が失ってしまって良いのでしょうか。怒りと戸惑いを多くの人が感じたのではないでしょうか。

事件二日後、私は有志らと共に、花を手向けるため事件現場を訪ねました。それは、安倍先生が最期に御覧になられた景色を、私もこの目で確かめておきたかったからに他なりません。

焼けつくような暑い日でした。我々が目にしたものは、何キロにもわたる長蛇の列。安倍先生の最期の現場をひと目でも目に焼きつけ、その場所に花を手向けたいと思う人々の群れがそこにありました。しかし、その事件現場には、今も一柱の石柱を建てることすら出来ない現実が横たわっています。

私は本日この慰霊祭を斎行するにあたり、関係各位のひとかたならぬ御高配を賜り、六月二十五日に、東京・有楽町で安倍昭恵夫人と直接お逢いすることが叶いました。

安倍先生が御生前、板垣退助の百回忌の時に位牌の裏に彫るため、「板垣死すとも自由は死せず」と揮毫して下さった時のことをお話しし、お書きくださったものをお見せしました。昭恵夫人は安倍先生の墨蹟をたどるように優しい目で御覧になられ、そして、その場で昭恵夫人は私に「愛と感謝」という言葉を揮毫してくださいました。また本日の慰霊祭斎行にあたって昭恵夫人は、「皆さまが主人を思い、慰霊祭を執り行って下さることに、主人も喜んでいることと思います。七月六日は、私は伺えませんがよろしくお願い致します。また、板垣先生のお位牌のある高知にもいつか伺えればと思っています」とのメッセージをくださいました。

我々は言論を暴力によって遮るような社会であってはならないと考えております。本年は奇しくも自由民権百五十年の節目の年となりますが、自民党の源流を創った板垣退助もまた、文久三年京都での暗殺未遂事件をはじめとして、明治十五年岐阜、明治十七年東京・芝金杉川口町、明治二十四年は神田の錦輝館で演説中に暴漢が壇上にあがって襲いかかり、翌明治二十五年は神戸三ノ宮で拳銃で狙われるなど、著名なものだけでも計五回以上の暗殺未遂事件が知られ、憲政確立までの多難な時代に身を置きました。

省みれば、安倍先生もまた然(しか)り。平成十二年六月から八月にかけ、御自宅や地元事務所に火炎瓶を投擲され命を狙われること五回、その他、妨害工作や印象操作など多難な試練の中、国策を考え、常にこれに向き合い、国民のために取り組んでこられました。

現今日本(にっぽん)を取り巻く国際社会は暴力の渦巻く混沌の中にあり、安倍先生の目指された平和で「美しい国」日本を建設するヴィジョンが、先生の「志」がこんな暴力によって途絶えることがあってはならないと云う決意を胸に、志を同じくする者たちが本日(ほんじつ)集い侍(はべ)り、先生の御命日を前に、御遺徳を偲び慰霊祭を執り行う次第であります。

政治家として国に殉じられました安倍先生の神霊(みたま)が、天(あま)翔(が)けましても、我々とこの国のゆく末をみそなわし、また「万世一系の皇統を戴くこの皇国(すめらみくに)が諍(いさか)い無く安寧を保ち、富み榮え、天壤(あめつち)とともに極(きわ)まりなく続きますよう」御守り下さいますよう、護國の大神(おおかみ)たちが神(かむ)鎮(しづ)まり坐(ま)す御社(みやしろ)に於きまして乞(こ)い願(ね)ぎ奉(たてまつ)り私の祭文(さいもん)と致します。

令和六年七月六日 一般社団法人板垣退助先生顕彰会 理事長 髙岡功太郎


【安倍元総理を偲ぶ献歌三首】

國のため 洵(まこと)盡(つ)くして 散る花の
心知らずや 雨が打ちゆく
一般社団法人板垣退助先生顕彰会 理事長 髙岡功太郎

狂悖(きゃうはい)で みなの希望も 夢と消え
君に捧ぐる 獻祈(けんき)一獻(いっこん)
昭和の日実行委員会事務局長・森川仁詩

向日葵(ひまわり)の 咲く御社(みやしろ)に 拝(をろが)みて
永遠(とわ)に咲きませ 君(きみ)偲(しの)ぶ花
兵庫県・藤井弥生

(※和歌の引用はフリーです)



直会開始 髙岡理事長より主催者挨拶


第2次安倍内閣 教育再生実行会議有識者委員・佐々木喜一さまより御来賓挨拶



全国犯罪被害者家族を代表し草刈健太郎さま
(カンサイ建装工業株式会社代表取締役)挨拶


献花台は7月8日も設営されます



護國神社責任役員・寺内さま、髙岡理事長、
佐々木さま、西口本部長(直会司会)


ご参列・直会の記念品(※安倍元総理揮毫の桝)非売品



板垣退助が戊辰戦争の功として土佐藩侯より下賜された「土佐桐」の紋(※板垣家・板垣会の紋)


令和6年特別仕様(髙岡理事長揮毫)
※民撰議院設立建白より150周年にちなむ


慰霊祭の後、座を移し直会を行いました。献花台は7月8日も設営される予定です。本日御参拝・直会へ参加の皆さまは、安倍元総理揮毫の桝(令和6年特別仕様)を記念の品としてお持ち帰り頂きました。
お越し下さった皆様ありがとうございました。(事務局より)


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投稿日:2024/07/06

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