7.板垣精神の継承(各種勉強会の開催・支援)【随時行っております】

知っているようで知られていない板垣退助

板垣精神の継承

平成30年(2018)年は戊辰戦争戦勝150年・板垣退助百回忌を迎えましたが、板垣退助という人物は、名前は知られていても、何をやった人か知っているようで知られておりません。(国会を作った人です)


土佐迅衝隊(明治元年・江戸で撮影)

中には、「板垣退助って戊辰戦争と関係ある人ですか?」とか「何藩の人ですか?」とか真面目に聞いてこられる人がいます。また、単なる社会運動家の一人だと思っている人もいます。…そうかと思えば「私は板垣退助は良く知っています。彼の生き方を尊敬してます。彼が亡くなる時に語った最期のセリフ【板垣死すとも自由は死せず】は、今も私の心に…」と仰る先生もおられます。【板垣死すとも自由は死せず】は板垣が死ぬ時に語った言葉ではありません。しかし、大半の方がその言葉も知らないか


若き日の板垣退助(明治年間撮影)

知っていたとしても、【死ぬ時に語った言葉】だと勘違いしている人は冗談ではなく本当に多いのです。歴史小説や雑誌などでも、板垣の功績を糊塗する為に「板垣退助が…」とは書かずに「新政府軍が…」とか「自由民権家が…」とか個人名を秘匿し、板垣の事跡を隠蔽しようとしている例が良く見られます。我々は、そういったバイアスの掛った歴史観を敷衍しようとしている勢力に危機感を感じております。生涯に亘って【勤皇】を貫き、【錦の御旗】のもとに戊辰戦争を戦い、【一君万民】のもと近代日本のあるべき姿を提議し、民選議院設立を請願し、議院内閣制を創始し、国会を作った男のことをあまりにも知らない人々が多いのです。

 

そのため、板垣退助の事跡を広く知って頂き、その精神を継承するため、板垣退助勉強会の開催をはじめとする、その他活動を企画しております。


戦後史観で史実と180度違う人物像に描かれてしまった板垣退助を取り戻して参りましょう。戦後史観による偏向は、板垣ばかりでは無く、植木枝盛や五日市憲法草案にも及んでいます。植木枝盛の憲法草案でも軍隊の規定がありますし、五日市憲法でも同様。歴史を歪曲し真実を隠蔽することはできません。


我々は、板垣退助の遺著『立国の大本』の再版を中心として、今まで出版されてきた板垣関連書籍の誤謬を校閲し、散逸を防ぐため貴重記録類を収録。板垣の先祖の事跡から、幼少時代、平成30年(2018)9月29日に品川・高源院墓地で挙行された【板垣退助伯 薨去100年顕彰祭・愛国忌】までを詳細に記録した書籍『板垣精神』を出版いたしました。  ●書籍に関しての詳細はこちらへ。


この出版記念事業に御賛同頂き、御寄附頂きました方々の御芳名は、この記念書籍巻末に収録させて頂いております。また、現在この続編として『板垣精神(資料・解説編)』を編纂いたしております。引き続きご協賛頂ける方、この記念事業をお知りになり、新たにご協賛頂ける方々の御芳名は『板垣精神(資料・解説編)』に掲載いたしますので、未来永劫に御名前をこの記念書籍に留めて頂けることになります。(※詳細はmail or 電話にて本会事務局までお問い合わせ下さい)

板垣退助記念事業ご協賛のお願い.PDF

板垣退助 百十回忌記念事業(令和5、6年度)募財要項.PDF

記念事業御協賛ご寄付申込書.PDF


板垣退助薨去百年記念『板垣精神』玄孫髙岡功太郎さん監修

板垣退助の生涯を文献や資料によってつづった『板垣精神』が新しく出版された。昨年、明治維新150年・板垣歿後100年だったのを記念して板垣退助先生顕彰会の手で編まれた伝記で、板垣の玄孫・髙岡功太郎さんが監修を務めている。板垣精神とは、明治維新の「五箇条の御誓文」や岐阜で遭難した際の板垣の言葉「板垣死すとも自由は死せず」に表されているもの。わが国の今日の自由と平和はこの精神の上に


 (平成31年3月12日附『高知新聞』朝刊)

築かれており、将来にわたって語り継いでいかねばならないと、髙岡さんは言う。幕末維新の武人としての板垣、明治の自由民権運動の指導者としての板垣、そして社会改良事業に尽した後年の板垣。その83年の生涯が、『憲政と土佐』、『自由党史』、『板垣退助君略伝』、『明治功臣録』、『板垣伯岐阜遭難録』など、多数の文献を参照しながら叙述されている。板垣が晩年口述した著書『立国の大本』、臨終のときの新聞記事や大江卓、河野広中らの談話、年譜と板垣家系図・墓所、全国5カ所に立つ銅像、子孫・縁者の思い出話、板垣顕彰会の活動なども収載されている。(以下略) 文責・片岡雅文


【お知らせ】
 本書架蔵場所についてお問合わせが多数ございましたので、以下を追記いたします。
 『板垣精神』の読めるところ(↓以下のリンク先を御覧下さい)
 ●CiNii検索
 ●図書館サーチ
 (※その他、各都道府県の図書館等にあります)


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2018/06/16

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