4.高知・板垣山の墓地整備(案内板を設置)【一部達成】

百回忌記念事業で解決したい現状の問題点

修復が必要な板垣(乾)家の墓

高知・板垣山の板垣退助の墓は、板垣退助のみばかりではなく、初代から連綿と墓石が立ち並び歴史的、文化財的な価値があるものばかりです。

 


高知・板垣退助墓(撮影:髙岡)

しかし、退助の妻(小谷正臣の娘)の墓の巻石は転げ、退助の墓にぶつかっています。今なら最小限の被害にとどめて、巻石を戻すことも可能ですが、放置しつづけると今後、さらに大きく石がぶつかって板垣退助の墓が毀損してしまう可能性があります。


板垣退助祖母の墓(撮影:髙岡)

退助の祖母(乾信武の妻)の墓は、20年以上前から割れたままです。

 

板垣退助の祖父・乾信武は参勤交代の際に土佐藩公に従って江戸滞在中に亡くなり、江戸で埋葬されました。現在、品川・高源院にある板垣退助墓所に「乾庄右衛門信武之墓」がありますが、これは、その妻(退助の祖母)の墓にあたります。

ちなみに、乾庄右衛門信武の妻(板垣退助の祖母)は、「谷村久之丞自熈の娘」ですが、この弟にあたるのが、無双直伝英信流 居合の第15代宗家となった「谷村亀之丞自雄」となります。これらの関係から、平成30年9月29日、東京品川で挙行された明治維新150年・板垣退助伯爵薨去第百回忌法要へは、無双直伝英信流 居合の関係者もご臨席を賜りました。

案内板の設置


板垣山の板垣家歴代墓地平面図(髙岡家所蔵)

今なら墓石の文字もかろうじて判読可能ですが、経年劣化に従って崩れてしまう可能性があります。どれが誰の墓か分かるように墓石横に杭を打って表示したりすることが必要ではないでしょうか。せっかく歴史的文化的価値のある墓石ばかりなのに、説明文が無いことでその価値が見過ごされてしまっています。
●高知・板垣山の板垣家歴代墓地の修復を行う。
●墓地内に、美観を損なわないよう配慮し、各種解説板を立てる。


可能であれば、平成30年(2018)7月16日の【板垣退助伯 第百年回忌】法要を機にこのことを広く知ってもらい、浄財を集めて修復したいと考えております。(※修復にあたっては文部科学省と折衝を行い、進めていくことを方策しておりますが、現状を知らない人々が多く実現しておりません。まずは、現状を知って頂き多くのご意見を募りたいと考えております。また修復事業に御賛同頂き、御寄附頂きました方々の御芳名は『板垣退助伯第百回忌記念書籍』に掲載し、未来永劫に御名前を留めて頂く予定です。(※詳細はmail or 電話にて本会事務局までお問い合わせ下さい)

【追記】令和3年3月16日、高知県のご好意により、高知・板垣山麓に念願の駐車場が完成しました。つきましては、百回忌前に設置した仮の標柱が破損している為、板垣退助第103年回忌法要前を機に、弊会は皆様より賜りました浄財をもとに標柱を24本作成し設置。弊会の活動も含めて『高知新聞』令和3年(2021)7月17日朝刊に掲載されました。


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2018/05/12

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