自由民權の土佐に蘇る春・板垣伯を偲ぶ會と催し(昭和21年4月4日)

【自由民權の土佐に蘇る春・板垣伯を偲ぶ會と催し】
自由民權發祥の地・土佐。時代は澎湃として自由主義を謳歌するとき、伯の遺德を永久に顯彰し、その精神を鼓吹するため、時代の切なる要求に應じて再び明るみに浮び上つて來た板垣會は戰災に遭つたため、土佐高女内にその本部を置き、自由民權の警鐘を鳴らさうと四月六日、伯の岐阜遭難六十四周年に當つて各方面に呼びかけ盛大な記念行事を行ふことになつた。すなはち同日午後一時から土佐高女で總會を開き戦災板垣會館の復興計畫中の高知市九反田憲政館(元板垣伯邸)移轉を議したのち、記念演説會を開き、市民文化講座を開くとともに土佐大學設立を提唱する。また七日には「國技館」の名付け親として相撲の理解者であつた伯を偲ぶために午前十時から憲政館内土俵(高知市九反田)で記念相撲大會を開く。

(『高知新聞』昭和21年(1946)4月4日附朝刊(2面)より)


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投稿日:1946/04/04

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