原爆投下という【戦争犯罪】をジョークにするアメリカの狂気(令和5年8月1日)

映画『バービー』の原爆コラ画像めぐり、米ワーナーが謝罪「配慮にかけた投稿、遺憾に思う」リプライは削除。映画のアメリカ公式X(Twitter)アカウントが、原爆コラ画像にハートで返信。「原爆はネタにしていいものでは決してない」などと批判が広がっていた。(『ハフポスト』より)


配給元の米ワーナー・ブラザースは日本時間8月1日、「このほどの配慮に欠けたソーシャルメディア投稿を遺憾に思っています。深くお詫び申し上げます」と米エンタメメディアDeadlineの取材に対して謝罪コメントを発表した。若田悠希 / Yuki Wakata(2023年08月01日 17時32分 JST)
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【これまでの経緯】
アメリカでは7月21日に、玩具メーカー・マテル社の着せ替え人形「バービー」を映画化した『バービー』(ワーナー・ブラザース)と、原爆を開発した物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描いた『オッペンハイマー』(ユニバーサル・ピクチャーズ)が同時公開。共に大ヒットしていることから、それぞれのタイトルをもじった「バーベンハイマー(Barbenheimer)」という言葉が生まれるなど、社会現象になっている。

公開後SNSでは、『バービー』と『オッペンハイマー』を組み合わせたり加工・合成したりする、一般ユーザーによるネットミームが多数投稿されている。問題になっているのは、原爆とバービーを組み合わせたネットミームで、公式アカウントは複数の投稿に好意的なリプライを送っていた。



たとえば、火花が飛び、木が燃えるなど原爆投下を連想させる背景が描かれ、キリアン・マーフィーさん演じるオッペンハイマーが、マーゴット・ロビーさん演じるバービーを持ち上げる、「バーベンハイマー」のポスター風の画像。この画像に、米公式アカウントは、ハートの絵文字などを使って「It’s going to be a summer to remember (忘れられない夏になりそうですね)」と返信した。また、バービーの髪の毛がキノコ雲を思わせるよう加工された画像には、「This Ken is a stylist (ケンがスタイリストです)」と返信。ケンとは、バービーのボーイフレンドのことで、映画ではライアン・ゴズリングさんが演じている。



その他にも『バービー』のイメージカラーであるピンク色のキノコ雲を描いたTシャツの写真や、バービーとケンが炎を背景に笑顔で車に乗る画像などにも、ハートマークを使ってリプライを送っていた。


これら公式アカウントのリプライについて、日本のユーザーからは「嘘だと言ってよ、バービー…。後ろで小さな日本の女の子が消し炭になってる絵を見てもピンクのことしか考えられないの?」「バービー公式の原爆のネットミーム肯定に本当に失望したし我々(占領統治下の)日本人は抗議しない生き物だと思われてるの心底腹が立つ」「核兵器・原爆の恐ろしさは欧米文化の中で本当に扱いが軽い。バービー楽しみにしてたけど、このままじゃ見られないな…」「(米国は)9・11やナチスをネタにすることは絶対にない。でも原爆のことはネタにできるんだな」などと批判が殺到している。「原爆は冗談やネタにしていいものでは決してない。被害が軽んじられている」「バービー公式の原爆のネットミーム肯定に本当に失望した」などと失望する声も広がり、原爆投下を軽視するネットミームに抗議する「#nobarbenheimer(ノーバーベンハイマー)」というハッシュタグも生まれている。


米ワーナー・ブラザースはDeadlineの取材に対して謝罪コメントを発表。8月1日17時の時点でようやくこのリプライは削除された。以上ハフポストより引用。(※オリジナルサイト『ハフポスト』についてはこちら


私は別に反米主義者では無いが、日本人としてこれだけは言っておかねばと思った。原爆投下をネタ(ジョーク)にする神経はおよそ日本人には理解不能。原爆投下の影響によって齎された事件を矮小化し、アメリカは非武装の民間人を大量虐殺したという事実を隠蔽しようとしている。これが戦争犯罪にあたるということを、きちんと教育現場で教えていないということを示す証拠であり、今年一番の胸糞悪い事件と言えそうだ。そもそも原爆を開発した「オッペンハイマー」と少女の玩具である「バービー人形」をモチーフにした作品を同日上映すると言う悪趣味。これは白人の優位性を示さんが為の意図が垣間見える。現代に於いて「白人中心」を映画の主人公として描くものが減ってきたが、そこで起死回生とばかりに、元ネタは「人形」の世界ですからと、名分を得て映画を作り、その白人社会、欧米の侵略主義、植民地支配に対抗した日本は「原爆が落とされた」と云わんがばかりの同日上映である。

「髙岡さん、それは穿ち過ぎですよ」と云う人がいたらその人に言いたい。「穿ち過ぎでは無い」と。

元来、映画と云うものは、製作にあたり巨額の投資が必要なものである。…よって、そのマーケティングに於いても綿密な戦略が練られる。2つの映画が、何の意図も無く同日上映になることなどあり得ない。よしんば、偶然、同日になったなら、どちらかが日をずらすことも出来得たはずである。それをせず「同日上映」かつ「#barbenheimer(バーベンハイマー)」と云うハッシュタグをも容認し、しかも、上映後10日以降を過ぎても撤回の措置を取らず、其処に賛同するかのようなジョークを公式アカウントから投稿する。

これを「意図的」と呼ばずして何と呼ぼうか。その意図する所は、有色人蔑視、日本人差別以外の何者でもない。日本が鯨を一匹捕鯨しただけで、「可哀想だ!」とやいやい云う国が、「日本人が22万人、人体実験で殺されようとジョークで済ます国」これが、米国に於ける良心なのかと我々は深く学ばなければならない。米ワーナー・ブラザース社には、誠実な反省と謝罪を求めるのはもとより、新型コロナ・ウィルスが流行の兆しを見せた時に「マスクするな!」と呼び掛け、世界中をパンデミックに陥としいれた時と同じで、欧米の愚かな価値観に左右させることなく正しい価値基準を持つことが必要だと感じさせられる。こんな国に追従せず、ただちに憲法改正を成し遂げ、米国の占領統治から脱却せねばならない。(理事長談)


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投稿日:2023/08/01

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