令和4年は板垣退助の岐阜遭難【140周年】にあたる年です。
『岐阜新聞』は『自由と刃』と題して板垣特集を毎月第1日曜版に連載されることになり、令和4年4月3日号『岐阜新聞』に板垣の記事が載りました。
『板垣死すとも自由は死せず』の言葉。
この言葉が発せられて、今年の4月6日で140周年を迎えます。
かつては誰も知らない人が居ない程の言葉でしたが、誰が言い出したのか「実際には言ってない」とか「内藤魯一が言った言葉を新聞記者がそれらしく書いた」などの根も歯も無い俗説によって、板垣の名誉は著しく毀損されてきました。
この問題は実は利益相反する相手側・岡本都與吉(土佐出身の政府の密偵)の探偵調書の発見に寄って【板垣は言っていた】と言う事がアカデミズムの間では、何年も前に決着が付いている案件なのですが、物事を面白可笑しく書きたい人、YouTubeで閲覧数を上げたい人にとっては【実は言って無い】と言う結果の方が都合の良い為、ずっと無視され続けて来ました。
これは本当に悲しむべき事です。
例えるならば「ヒトラーはユダヤ人だった」とか「明治天皇はすりかえられた偽物で大室寅之祐であった」等に代表される、一般常識のある人ならば、決して引っかからないはずの話であるにも関わらず「知られている現実と180度真逆の結論である程注目を得る」という人間心理を悪用したホラ話の類です。
けれどもに現実はどうでしょう。
「反論しない」ことをいいことに「反論が無いなら真実だ」と思い込む人が叙々に現われるに至っています。しかもそういった人々は板垣退助に詳しい訳でもなく雑学の知識の中で発言している人が大半です。
これらの根柢には、昨今のQアノンや反ワクチン派の主張に代表されるように、どんなに荒唐無稽であっても、一定数はそれを鵜呑みにする人がいるという危機があります。
そして、先年、中元先生の研究によって「言っていない説は間違い」で実は言っていた。のみならず板垣は岐阜事件の前から、繰り返しこの言葉は発言していた。岐阜事件はこの言葉が有名になったきっかけに過ぎないと言う決定的な証拠を何例も上げられました。
また、近年、上記2名が発信したものを追従して尾ひれをつけ、ブログ、ツイッター、YouTube等で閲覧数を上げる目的で、フェイクニュースを連投している人物に関しても、既に実名・住所地・携帯番号を把握しております。