しかし、先々代理事長・野村茂久馬氏のあとを受けた先代理事長・寺尾豊氏の死後、新しい理事長が決まらず理事・評議員のみで運営していた。そこで、「自由民権百年」に当たることし、『板垣会』を再出発させ、記念の年に相応しい活動を興そうという話がまとまり、このほど高知市本町二丁目の高野寺で理事会を開いた。
理事会には高知県会議員・岩川真澄氏、高野寺住職・島田信了氏、高知学研究会長・里見義裕氏、高知市文化財保護委員・吉松清氏らが出席。新しい理事長に代議士・大西正男氏を選んだ。また、具体的な活動は県、市とも連絡を取りながら、高知市丸山台の板垣外遊帰国記念碑の復興(あるいは移転)、板垣ゆかりの地・栃木県今市市との交流などを進めていくことになった。
(『高知新聞』昭和56年(1981)8月22日附朝刊(8面)より)