板垣会は大正九年の発足。郷土史家や財界人らで構成する財団法人で、板垣退助を顕彰するため、命日の供養や記念碑のある丸山台=高知市若松町=の清掃などをしている。
昨年十二月には、汚れが目についていた高知城公園の銅像改修のため、同会のメンバーを中心に「銅像改修期成会」を結成。広く募金を呼び掛け、ことし四月、約二百六十万円をかけて改修した。
総会ではまず、期成会の解散式が行われ、吉村会長が「実りある活動ができた」と挨拶。今後は銅像を高知県に寄附し、県の手で維持管理してもらうことや募金の余剰金約十万円を板垣会の活動資金にすることなどを決議した。続いて命日供養を行い、会員一人ひとりが焼香。板垣退助の功績に思いをはせた。
(『高知新聞』平成2年(1990)7月17日附朝刊(17面)より)