【板垣退助第91回忌法要・功績に思いはせ法要に50人参列】
自由民権運動の指導者・板垣退助(一八三七~一九一九)の第九十一回忌の命日に当たる七月十六日、高知県民有志でつくる「板垣会」(会長・古谷俊夫)が、高知市本町二丁目の高野寺で法要を営んだ。
現在、同寺が立つ場所に生まれた板垣は、立志社の創立や自由党結成など自由民権運動を推し進め、立憲政治の確立に尽力した。板垣会は、板垣薨去の翌年一九二〇(大正九年)に発足。会が保有する株券の配当や寄附金で運営し、法要や墓地の清掃を行っている。
法要には埼玉県からの参加者を含む会員ら約五十人が参列。読経の中、近代日本の民主化に数々の功績を残した土佐の名士に思いをはせた。会場には、若かりし日の板垣や、高知城上り口の銅像除幕式=一九二三(大正十二)年=の写真など約十点が展示された。
(『高知新聞』平成21年(2009)7月17日附朝刊(26面)より)