「安倍晋三元総理殉難之地」石碑建立要望書を奈良県・奈良市に提出(令和5年4月6日)

本日は、板垣退助が岐阜で政党演説の直後暴漢に襲われた遭難事件から141年目の節目となる日です。弊会は先日採択されました【「安倍晋三元総理殉難之地」石碑建立要望書】を、この日にあわせて、奈良県知事、奈良市長あてに各々提出しました。


「安倍晋三元総理殉難之地」石碑建立要望書

令和四年七月八日、安倍晋三元総理が奈良県大和西大寺に於ける参議院選挙の応援演説の最中に、背後からテロリストに狙撃され、暗殺されるという悲劇的な事件が起きてしまいました。

民意を問うための選挙の演説を遮るかのように起きた暴挙。それは板垣退助の岐阜遭難事件から実に百四十年目の出来事でした。我々は明治以降、幾多の先人たちの不断の努力によって培われた議会政治の根幹を揺るがすこの暴力的行為を決して許すことは出来ません。

我々は言論を暴力によって遮るような社会であってはならないと考えております。


しかし、今、日本を取り巻く国際社会は暴力の渦巻く混沌の中にあります。現在のウクライナの惨劇。これは遠い異国の出来事では無く、海を隔てた日本の隣国が核の脅威を嵩に仕掛けた侵略戦争であります。そして、我が国もその戦争にいつ巻き込まれるか分からない国難の局面にあります。安倍晋三元総理の目指された争いのない平和な「美しい国」日本を構築する「夢」が、先生の「志」が、こんな暴力によって途絶えることがあってはならないと考えております。

安倍晋三元総理は、歴代最長の政権を為されましたが、「歴代最長」という言葉は、客観的尺度で考えますと「史上最も長く国民から愛された首相」と言えるのではないでしょうか。その人物が民意を問うための選挙演説の最中に銃撃され、暗殺されるという日本の歴史上に永遠に語り継がれ、人類の記憶に


永遠に刻みこまれるべき事件が起きたにも関わらず、事件現場となった大和西大寺駅前には、一柱の祈念碑も建立されること無く、アスファルトを剥がして再開発を行い、事件を風化させ、忘れ去るに任せようとしているかの感が否めません。祈念碑が建てられない理由として、報道されるところによれば「世論の分断を招く」との考えであるとも云われておりますが、「正しい意見」と「間違った意見」が例え拮抗した場合であったとしても、その「間違った意見」に合わせて「何もしなかった」のであれば、日本の歴史に重大な禍根を残し、必ずや後世の人々の嘆息と嘲笑を招くことになるでしょう。

我々は、安倍晋三元総理の偉業とこの事件を忘却することなく、その精神を継承していく決意と覚悟を胸に、安倍晋三元総理の事績を顕彰する石碑を設置し、事件を風化・忘却させないよう措置を取って頂けるよう、ここに要望書を提出するものであります。

令和五年四月六日 板垣退助岐阜遭難事件第一百四十一年目の日

一般社団法人板垣退助先生顕彰会理事長  髙岡功太郎


「安倍晋三元総理殉難之地」石碑建立要望書(全文).PDF


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投稿日:2023/04/06

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