【板垣先生記念事業復興計画趣意書】
板垣退助先生が我国自由民權の始祖で又其の育ての父であり、憲致の大恩人であることは今更呶々を要しない。晩年身神を顧みず、社会事業に尽された功績も亦遍(あまね)く人の知るところで実に救国済民の世界的先賢であつた。因(よつ)て襄(さき)には帝国議事堂内に伊藤博文、大隈重信諸公と並んで先生の銅像が建立され、「板垣死すとも自由は死せず」との千古の銘言を残して遭難された岐阜市に、又先生が戰災から国宝日光廟を救われた記念地日光にも夫(それ)々(〴〵)銅像が建てられ、先に五十銭紙幣に先生の肖像が載せられ、近くは這次の世界大戰最中、米軍機上から投じた「板垣は居らぬか、福…
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